今話題のアイスシルクってどんな素材?シルクとは全くの別物です!


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シルクのはなし アームカバー
今話題のアイスシルクってどんな素材?シルクとは全くの別物です!

 

夏になると目にする機会が増えてくる、冷感や涼感という素材。なかでも最近、注目を集めているのが「アイスシルク」と呼ばれる接触冷感素材 です。

 

一見シルクを思わせる名前ですが、実はまったくの別物であることをご存知でしょうか。

今回はアイスシルクが一体どんな素材なのか、その特徴やシルクとの違いを解説!暑さ対策に効果的なアイテムも、あわせてご紹介します。

 

目次

 

 

話題の「アイスシルク」ってどんな素材?

 

夏向けの衣類や日用品を検索すると、「アイスシルク」と記載されている商品がヒットします。

「シルクというからには、天然素材のシルク(絹)を使っているんでしょ?」と勘違されることも多いですが、実はアイスシルクは繊維の名称ではありません。

 

アイスシルクは一種の製品名で、使われている繊維はほとんどが化学繊維

実際にどんな素材が使われているのかというと、ポリエステルやナイロンとスパンデックスの混紡が多く見られます。

 

ポリエステル・・・主に石油を原料とする化学繊維で、ペットボトルと同じ素材。回収されたペットボトルを再利用してつくる再生ポリエステル繊維は、シャツやエコバッグ、靴の生地などに利用されています。

 

ナイロン・・・石油を主原料とする樹脂素材からつくられる合成繊維。ストッキングやカーテン、釣り糸、自動車のパーツと幅広い用途に用いられています。

 

スパンデックス・・・ゴムのようによく伸びるポリウレタン弾性糸。下着類やスポーツウェア、水着、レオタードなど、伸縮性を必要とするものに多く使用されています。

 

もともとアイスシルクとは、「改質ビスコース繊維」という化学繊維の商品名でした。ビスコース繊維は木材パルプからビスコース法でつくられた繊維のことで、一般的にはレーヨンとも呼ばれています。

 

 

このレーヨンを改良した素材が改質ビスコース繊維で、織地に触れると涼しく感じられたことから、アイスシルクと名付けられたそう。

 

今では改質ビスコース繊維だけでなく、ポリエステルやナイロンにもアイスシルクという名称が使われるようになりました。

 

 

アイスシルクの特徴

アイスシルクの組成の解説に次いで、ここからはアイスシルクの使用感や特徴もご紹介します。

 

接触冷感

 

アイスシルクは、触れた時に冷たさを感じる接触冷感素材。肌から熱を奪いやすい構造になっていて、身につけた瞬間、ひんやり冷たい感触を得られます。

 

柔らかな質感

柔らかな肌触りもアイスシルクの特徴のひとつ。体のラインに沿ってフィットするドレープ性にも優れ、インナーや寝具にも適した素材です。

 

乾きやすい

 

アイスシルクは速乾性が高く、汗をかいても乾きやすいという特徴も持ちあわせています。洗濯しても乾きやすいので、夏向けの衣類やマスクにも好適です。

 

フィット感

スパンデックスが織り込まれている製品は適度な伸縮性があり、体にしっかりフィットします。引っ張っても型崩れしにくいという特徴もあり、ストレスフリーな着用感です。

 

低価格

化学繊維でできたアイスシルクは大量生産が可能なため、天然繊維に比べて安価で入手可能。 

 

 

アイスシルクが使われている製品

 

冷感・涼感を得たい時に活躍するアイスシルクは、様々な製品に用いられています。

中でもよく使われているのは・・・

 

 

夏物衣類: Tシャツやポロシャツなどのトップスとパンツ類

インナー: キャミソール、タンクトップ、ボクサーパンツなど

寝具  : パジャマ、枕カバー、シーツ

その他 : スポーツウェア、アームカバー、マスクなど

 

 

 

私たちの日常生活とは切り離せない多くの製品で、アイスシルク素材のものがつくられているのです。


 

アイスシルクの洗濯方法

 

夏に活躍するアイスシルクですが、汗をかきやすい季節に使うものだからこそ、お手入れ方法も気になるポイント。アイスシルクの洗濯方法は、素材によっても異なります。

 

改質ビスコース繊維(レーヨン)

もともとのアイスシルク、すなわち改質ビスコース繊維(レーヨン)は汚れがつきやすく、染み込みやすい繊維です。そのため、長時間洗濯してもなかなか汚れが落ちてくれません。

 

水に濡れると強度も下がり、洗濯を繰り返すと生地が硬くなってしまうという欠点も。酸性やアルカリ性にも弱いので、中性洗剤で優しく洗うのが基本です。

 

ポリエステル・ナイロン・スパンデックス

ポリエステル・ナイロン・スパンデックスはシワになりにくく、型崩れもしにくい素材。速乾性が高く、洗濯しても乾きやすいため、比較的お手入れは簡単です。

 

 

洗濯表示に従ってお手入れするのが基本ですが、ナイロンなら家庭用洗濯機でも洗える製品が多いでしょう。

ただし、ポリエステルやナイロンにも弱点がないわけではありません。

 

ポリエステルやナイロンは熱に弱く、高熱で生地が縮んだり溶けたりするので、アイロンや乾燥機の使用は不向きです。

 

 

アイスシルクとシルクの違い

アイスシルクの素材であるレーヨン・ポリエステル・ナイロンは、もともとシルクに似せてつくられた繊維です。

 

アイスシルクが目指した「滑らかな肌触りやドレープ性」は、シルク繊維の最大の魅力。また天然素材でありながら、接触冷感の心地よさを得られるのもシルクの特長です。

さらに、アイスシルクにはないシルク繊維ならではのメリットも!


汗で蒸れにくい

 

シルクは吸湿性が高く、汗をかいても蒸れにくい素材です。吸湿性とは、湿気を吸いとる性質のこと。

この吸湿性がコットンの1.3〜1.5倍も高いため、汗をかいてもベタベタしません。

 

紫外線をカットする

天然のUVカット効果を備えたシルクは、シミ・シワ・たるみの原因となる紫外線からも肌を守ります。

しかも、紫外線吸収率は80~90%と高く、春から夏にかけての紫外線対策に大活躍。

 

季節を問わず使用可能

保温性にも優れたシルクは、夏は涼しく冬は暖かく、1年を通して使える素材です。

 

 

シルクは繊維内に無数の穴があいた「多孔質構造」をしており、空気をたくさん含んでいます。

その空気が断熱材の役割を果たし、暑さや寒さを伝えにくくしてくれるのです。衣替えの必要もなく、365日クローゼットに常備したい万能選手に!

 

刺激が少ない

極細の繊維でできたシルクは刺激が少なく、肌荒れを起こしにくいという特徴も。一方、目の粗い化学繊維はチクチクしたり、痒くなったり、肌に刺激をもたらすことがあるので、敏感肌の方は特に天然繊維のシルクがおすすめです。

 

 

夏を快適にするシルクグッズ3選

アイスシルクの成分表示を確認すると、大半が化学繊維でした。もちろん化学繊維がすべてダメというわけではありませんが、やはり敏感肌やアレルギー体質の方には適しません。

 

そこで、シルク100%でおなじみのココシルクから夏向けのアイテムを一部ご紹介。

化学繊維による痒みやかぶれに悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

車や自転車など、運転中も必需品!シルク アームカバー

 

春から夏にかけての紫外線対策に大活躍する、シルク100%のアームカバー。

UVカット率最大99%のシルクが指先までしっかりカバーし、降り注ぐ紫外線から肌を優しく守ります。

 

ひんやり気持ちいい接触冷感効果も、暑い夏には嬉しいポイント。吸湿性と放湿性にも優れ、汗をかいてもすばやく吸収して外に逃がします。

 

「COCOSILK シルク アームカバー」はこちら

 

 

汗ばむ肌にも優しいシルク インナー

 

19匁の最高級シルクを使用したキャミソールとタンクトップは、肌への優しさにこだわった究極のインナー。

人の肌と同じたんぱく質が主成分のシルクは肌なじみがよく、肌が弱い方でも安心して着用いただけます。

 

汗を外に逃がす放湿性はコットンの約1.5倍もあり、サラッと快適な着心地が持続。チクチクの一因となるタグもなくし、ストレスフリーの着心地を実現しました。

 

「COCOSILK シルク リラシルインナー」はこちら

 

 

夏風邪、エアコン対策に。シルク マスク

 

シルク100%マスクは肌に優しい設計で、肌荒れやニキビの原因となる摩擦を低減

高い吸湿性と放湿性はマスク内の蒸れも軽減し、敏感肌の方でも安心してお使いいただけます。

 

保湿性にも優れたシルクマスクは、エアコンの効いた室内での乾燥対策にも。呼吸がしやすい3D立体裁断だから、長時間つけっぱなしでも快適です。

 

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特性を正しく知って、失敗しない素材選びを。

アイスシルクは、夏を快適に過ごすために開発された高機能な化学繊維です。

手軽さと安さから手に取る人も増えていますが、化学繊維が合わないと肌荒れの原因になることも。

 

同じ接触冷感素材でも、シルクはデリケートな肌にも使える自然由来の天然繊維。人の肌と同じたんぱく質からできていて、肌への刺激も少なめです。

 

快適さも、肌への優しさも諦めたくない。そんな方には、天然素材のシルクによる暑さ対策をおすすめします。

 

 

 

 

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