毛周期(ヘアサイクル)とは?乱れる原因と正常にする方法

毛周期(ヘアサイクル)とは?乱れる原因と正常にする方法

 

髪はずっと伸び続けるのではなく、ある程度したら自然と抜け落ち、新しく生え変わります。このサイクルが正常だと健康な髪が生えてきますが、サイクルが乱れると薄毛や抜け毛が増えてきます。太くコシのある髪を生やすには、毛周期の乱れの改善が必要です。

そこで今回は、毛周期が乱れる原因と薄毛や抜け毛が気になる方のために毛周期を正常化する方法をご紹介します。

 

目次

毛周期(ヘアサイクル)とは

毛周期とは毛が生えてきてから抜け落ちるまでのサイクルのことで、成長期・退行期・休止期という3つの段階を繰り返しています。

 

成長期

毛髪を作り出す毛母細胞が分裂し、毛が成長して伸びる時期

退行期

毛母細胞の分裂が止まり、毛の成長が停止する時期

休止期

毛が抜け落ちて、新しい毛が生えてくるまでの期間

 

引っ張りもしないのに髪が自然と抜け落ちるのは、成長期を終えた髪が休止期に入るためです。再び成長期に入れば、髪はまた生えてきます。

 

 

毛周期(ヘアサイクル)が乱れる原因

 

髪は通常、1日に50〜100本程度抜けています。これは誰にでも起こる自然な現象で、正常な範囲です。しかし、毛周期が乱れると成長期が短くなり、髪も十分育たないまま休止期へと突入します。成長が不十分な髪は短く弱々しいため、薄毛や抜け毛の増加を招く恐れがあります。

以前に比べて髪のボリュームがなくなってきたと感じたら、毛周期の乱れが原因かもしれません。毛周期が乱れる原因を突き止め、早めに対策を始めましょう。

 

01 生活習慣の乱れ

毛周期が乱れる一つ目の原因は、慢性的な睡眠不足、喫煙や飲酒など、生活習慣の乱れによるものです。寝不足が続くと、髪の生成に欠かせない成長ホルモンの分泌量が減少します。成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるホルモンで、深い眠りについた時に多く分泌されますが、睡眠不足で分泌が滞ると毛母細胞の働きが妨げられ、毛周期が乱れてしまいます。

百害あって一利なしと言われるタバコにも、注意が必要です。タバコに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。血流が悪くなると頭皮に必要な栄養や酸素が運ばれず、毛周期が乱れやすくなります。

また、過度な飲酒も毛周期が乱れる原因の一つです。慢性的に飲酒している人はアルコールを分解する過程で髪の成長に必要な栄養が失われ、毛周期が乱れやすくなります。毛周期を改善させたければ、早期に禁煙・禁酒を目指しましょう。

 

02 栄養不足

偏った食事による栄養不足も、毛周期の乱れの原因になります。栄養バランスの偏った食事をしていると、髪の生成に不可欠な栄養素であるタンパク質、ビタミン、ミネラルが不足します。タンパク質は髪の主成分で、不足すると髪が健康に育ちません。ビタミンB2とB6には代謝を活発にする働きがあり、毛母細胞の分裂を促進します。ビタミンEには血行促進作用が認められていて、健康な髪を保つためには不可欠です。特に外食やコンビニ食、インスタント食品の頻度が多い人は栄養が不足しがちです。細胞が活動するためのエネルギーも不足し、髪の成長期が短くなります。

 

03 ストレス

ストレスも、毛周期の乱れの原因の一つです。人はストレスを受けると自律神経のうち交感神経が優位になり、血管が収縮して血液の流れが悪くなります。

 

04 ホルモンバランスの乱れ

正常な毛周期を維持するには女性ホルモンの分泌も欠かせませんが、出産後は女性ホルモンが急激に減少します。特に女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、髪の成長期を伸ばすホルモンです。成長期が伸びれば太くて強い髪が育ちますが、成長期が短くなると細くて短い髪が増えてしまいます。激しいダイエットや更年期の影響で女性ホルモンの分泌量が低下して、毛周期が乱れる場合もあります。

 

05 頭皮環境の悪化

頭皮環境の悪化も毛周期に悪影響を及ぼす恐れがあり、薄毛や抜け毛の原因になり得ます。特に寝ている間はたくさんの寝汗をかくので、対策を怠ると雑菌が繁殖して頭皮環境が悪化するので注意が必要です。

 

 

毛周期(ヘアサイクル)を正常にする方法

 

毛周期が乱れる原因がわかったところで、次は毛周期を正常にするための対策を説明します。

 

●睡眠を改善する  

髪の生成に欠かせない成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるので、最低でも6時間以上は睡眠時間を確保するようにしましょう。特に成長ホルモンは入眠後3時間以内に多く分泌されると言われており、ここでいかに深く眠れるかがカギとなります。

眠気は深部体温が下がり始めた時に訪れるので、寝る1時間前までに入浴をして体温を上げておくと布団に入るタイミングで眠気が訪れます。また、昼間はできるだけ太陽の光を浴びて眠りを促す睡眠ホルモンの分泌を抑えるようにしましょう。寝る時は遮光カーテンなどを使って、強い光を目に入れない工夫も必要です。

 

●食生活を見直す

毛周期を正常に保つためには、髪に必要な栄養素も積極的に摂るようにしてください。特に髪の材料となるタンパク質、ビタミン、ミネラルは欠かせません。タンパク質が不足すると髪がパサパサしたり、ハリやコシが失われたり、切れ毛や枝毛、薄毛につながります。タンパク質は肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品に多く含まれているので、バランス良く摂取しましょう。果物やナッツ類に多く含まれるビタミンは、健康な髪と頭皮を維持するために欠かせない栄養素です。ミネラルの一種である亜鉛はケラチンを生成に欠かせない栄養素で、牡蠣やレバーに含まれています。

 

●ストレスを発散する

毛周期を整えるには、日頃からストレスを発散することも大切です。ストレスの原因を突き止めたうえで、自分が一番リラックスできる方法を探してください。趣味や軽い運動もストレス解消には効果的ですし、ヨガや瞑想をすることで気分がスッキリすることもあります。ただし、暴飲・暴食は毛周期が乱れるので、ストレス発散にはおすすめできません。

 

●ナイトキャップを被る

寝汗や雑菌によるダメージから頭皮を守るには、シルクのナイトキャップが有効です。シルクは吸湿性と放湿性に優れた素材で、汗蒸れから頭皮を守ってくれます。ただし、ナイトキャップを被る際は必ず髪を乾燥してから被るのが鉄則です。半渇きでナイトキャップを被るとキャップ内が蒸れて雑菌が繁殖するため、かえって頭皮環境を悪化させる恐れがあります。

 

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おわりに

毛周期の乱れは、薄毛や抜け毛の増加につながります。弱々しい髪が生えてきたと思ったら、症状が本格的に進む前に対策を始めることが大切です。生活習慣や食生活の見直し、ストレスの発散、シルクのナイトキャップで、毛周期の改善に努めましょう。

 

 

 

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