寝心地抜群!シルクシーツを使用するメリット・デメリット
寝具の素材は、寝心地に影響を与える大事な要素のひとつです。
少しでも寝心地が悪いと感じたら、シーツの素材を見直してみませんか。
今回は、快適な寝心地をもたらすシルクシーツのメリットとデメリットをご紹介します。
目次
シルクシーツを使うメリット
シルクは蚕の繭から取れる天然繊維で、化学繊維にはないメリットがたくさんあります。まずは、シルクシーツのメリットからご説明します。
・快眠が得られる
質の良い睡眠を得るには睡眠環境を整えることが不可欠ですが、シルクシーツは快適な寝床内環境を整えてくれる寝具です。寝床内環境とは布団の中の環境のことで、温度と湿度によって調節します。理想的な寝床内環境の温度は33℃±1℃、湿度は50%±5%とされています。
就寝中は汗をたくさんかくので、湿気がこもりやすい寝具を使っていると寝苦しさを感じて、朝までぐっすり眠れません。シルクは吸湿性、放湿性、通気性に優れた素材で、汗をかいても蒸れにくく一晩中快適です。寝汗で寝具が湿って冷えることもないので、朝まで気持ちよく眠れます。
・夏は涼しく、冬は暖かい
吸湿性・放湿性に優れたシルクシーツは蒸れ対策や汗対策に有効ですが、それだけではありません。
実はシルクは熱伝導率が低く、外気からの影響を受けにくい素材でもあります。それゆえに、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
なぜ外気温の影響を受けにくいのかというと、その秘密は繊維の構造にありました。シルクは細い繊維が集まってできている素材で、繊維と繊維の間には隙間があります。この繊維同士の隙間には空気をたくさん含むことができるので、空気層が温度を調節して快適な温度を保ってくれます。"天然のエアコン素材"とも言われるほど、年間通して心地よい寝心地をもたらしてくれる優秀な素材です。
・寝返りを打ちやすい
人は血液の流れを良くするために、一晩のうちに20回前後の寝返りを打っていると言われています。寝返りを打たないと体の一部に負担がかかって血液の流れが滞り、体のあちこちに痛みが出たり、睡眠の質が低下したりと散々です。特に摩擦の大きい寝具を使っていると寝返りの妨げになりますが、摩擦が小さいシルクシーツはスムーズな寝返りをサポートしてくれます。
・清潔な環境が保たれる
シルクシーツは、衛生面からも安心して使える寝具です。非常に長い繊維でできているシルクは糸切れが起こりにくく、綿ぼこりが出にくいです。化学繊維に比べて電気を帯びにくいため、ダニやホコリを寄せ付けにくい特徴もあります。そして健康的かつ衛生的な睡眠環境が保たれるため、喘息の方にもおすすめです。
・肌に優しい
シルクの滑らかで優しい肌触りは、極上の寝心地をもたらしてくれます。しかも、シルクの繊維は人間の肌と同じたんぱく質でできており、肌への刺激が少ない素材です。人の肌を形作っているたんぱく質は20種類のアミノ酸で構成されていますが、そのうち18種類がシルクにも含まれています。肌との親和性が高く、肌に優しい素材なので、敏感肌の方や化学繊維でかぶれてしまう方でも安心して使えます。
・美髪・美肌効果がある
シルクには美髪や美肌の効果もあり、美容目的で使用する人も少なくありません。就寝中は、寝返りによる摩擦で髪の絡まりや寝ぐせが発生します。摩擦によって紙の表面にあるキューティクルが剥がれてしまうと、パサつきや枝毛・切れ毛の原因にもなります。
摩擦の大きな寝具を使っていると髪の傷みも進行しますが、摩擦の小さいシルクシーツなら絡まりや寝ぐせを軽減し、パサつきなどのトラブルも防いでくれます。美しいツヤも持続するとあって、シルク寝具は美髪を目指している女性には特に人気です。シルクの枕カバーでヘアケアをしているものの、髪が長くて枕からはみ出してしまうという方はシルクシーツを併用して毛先までケアしてみてはいかがでしょうか。
なお、シルクには化粧品に配合されている成分も含まれており、髪だけでなく、肌に良いことも知られています。保湿性にも優れた素材なので、乾燥肌対策にもぴったりです。
シルクシーツを使うデメリット
シルクシーツにはたくさんのメリットがあることがわかりましたが、一方でデメリットもあります。使ってから後悔しないためにも、デメリットを知っておきましょう。
・デリケートな素材
極細の繊維が集まってできたシルクは手触りが良い一方で、長持ちさせるのが難しいというデメリットがあります。とてもデリケートな素材なので、繰り返し使い続けると結束している繊維がほどけてきて生地が毛羽立ったり、薄くなったりします。
就寝中は汗もかくので、お洗濯をしないわけにはいきませんが、そのまま洗濯機で回すと毛羽立ちや穴あきの原因になりかねません。洗濯方法はメーカーごとに異なるので、必ず洗濯表示に従いましょう。少しでも長持ちさせたい方は、お洗濯の際に洗濯ネットを使用するなどの工夫も必要です。
・直射日光に弱い
直射日光に弱いという点も、シルクシーツのデメリットのひとつです。人間の肌もシルクの繊維もタンパク質でできており、紫外線に当たると変色してしまいます。人の肌は日焼けをすると黒くなりますが、シルクは紫外線に当たると黄色く変色します。
黄変を避けたければ、直射日光に当てない陰干しが鉄則です。ちなみに、シルクは熱に弱いという欠点もあり、アイロンがけをする時も注意が必要になります。必ず洗濯表示タグを確認してから、アイロンをかけましょう。アイロンをかけて良い生地でも、そのままかけてしまうと色落ちや変色の原因になりかねません。
・スチームは使わない
・110〜130℃の低温に設定する
・当て布をする
などの工夫をすることで、アイロンがけによる失敗を防げるでしょう。
・シミになりやすい
深みのある上品な色合いは、シルクならではの魅力です。染色性にも優れた素材で美しい色合いが楽しめますが、色が染まりやすいということはシミにもなりやすいということ。
水に濡れて乾くと輪ジミができてしまうので、水に濡れた時はすぐに濡れた箇所を乾いた布で軽く叩いたり、タオルで水分を吸い取ったりして乾燥させてください。水や汗で濡れたまま放置すると落ちにくくなるので、注意が必要です。
・虫食いの被害に遭いやすい
タンパク質でできたシルクは、衣類害虫による虫食いの被害に遭いやすい点もデメリットの一つです。汗や皮脂などがついたまま保管すると、衣類害虫に狙われやすくなります。保管前には必ずお洗濯をして、汚れを綺麗に落としましょう。シルクシーツを長期間保管する場合は、防虫剤と乾燥剤を入れてから風通しの良い場所にしまってください。
・お手入れが大変
シーツは毎日使うものだからこそ、使えば使うほど生地は傷んでしまいます。長く使うためには、洗濯機ではなく手洗いで洗う必要があるため、お手入れするのが負担に感じてしまうでしょう。
なお、傷みを避けるために洗濯頻度を減らすという方法もあまりおすすめできません。シーツには寝ている間にかいた汗や皮脂が付着しているので、汗をかきやすい夏場は1週間に1回程度、冬場でも2週間に1回程度はお手入れが必要です。
詳しい洗濯方法はこちら→自宅でもできる!?シルクの正しい洗濯方法
後悔しないシルクシーツの選び方
シルクシーツを少しでも長持ちさせたい方は、耐久性にこだわって選ぶことをおすすめします。
シルクの耐久性は、匁数を参考にしてください。匁(もんめ)とは生地の重さを表す単位で、匁数が大きくなればなるほど密度が高く、生地の厚みが増します。
16匁:とても柔らかく、軽い仕上がり。
19匁:柔らかく、軽い仕上がり。
22匁:厚みがあり、丈夫な仕上がり。
25匁:しっかりとした厚みがあり、重厚感のある仕上がり。
軽いタッチが好きな方もいるかもしれませんが、12匁以下はシーツの素材にはふさわしくありません。耐久性にこだわるならば、高密度で丈夫な25匁のシーツがおすすめです。
なお、ココシルクでは耐久性に優れた25匁のシルクシーツを販売しています。すべすべとした高級感のある肌触りで、全身を包み込みます。ホワイトにネイビー、パステル系とカラーバリエーションも豊富です。最高級6Aランクの贅沢な寝心地が味わえますので、ぜひ一度試してみませんか。
シルクシーツはこちら→ https://item.rakuten.co.jp/shizenshop/silk-fittedsheet/
寝心地にこだわるならシルクシーツがおすすめ!
シルクは健康面や美容面においてもメリットの多い素材だけに、使って損はありません。どんな素材にもメリットとデメリットはありますが、生地の寿命は扱い方によっても変わってきます。お洗濯時や保管時の注意ポイントをよく守り、素材の魅力を存分にお楽しみください。