敏感肌対策にも!寒い冬にシルクの寝具がおすすめな理由
冬は気温が下がるだけでなく、湿度も低くなる季節です。空気が乾燥すると肌も潤いを失って、カサつき、かゆみ、赤みなど、様々な肌トラブルの原因に。特にお風呂から出たあとや睡眠中の肌は乾燥が進みやすいので、注意が必要です。
そんな冬の乾燥対策に役立つアイテムが、シルクの寝具です。天然繊維であるシルクには、冬の肌や髪に嬉しい効果がたくさんあります。ちょっとした刺激でもチクチクやヒリヒリを感じる敏感肌の方は、シルクの寝具で厳しい冬を乗り越えませんか。
目次
冬に肌が敏感になる理由
冬になると肌がカサついたり、炎症が起きたり、トラブルに見舞われるという方は肌が敏感になっているせいかもしれません。冬に肌が敏感になるのは、バリア機能が低下するからです。人間の表皮は4層から成り立っていて、最も外側に「角層」と呼ばれる0.02mmほどの非常に薄い膜が存在します。
この角層にある皮脂膜・天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質という3つの保湿因子が肌の潤いを保ち、外部刺激から皮膚を守るバリア機能の役割を果たしています。これらのバリア機能が正常に働いていると肌も健やかに保たれますが、空気が乾燥すると角層の水分が奪われてバリア機能も低下。ちょっとした刺激にも肌が敏感になり、炎症が起きてかゆみや赤みなどの症状を伴います。
冬の寝具におすすめのシルクとはどんな素材?
・人の肌に優しい
シルク(絹)は蚕(カイコ)の繭から紡いだ天然繊維で、主成分はタンパク質です。人の肌を構成している成分とほぼ同じグリシン・アラニン・セリン・チロシンなど18種類の弱酸性アミノ酸が結合したタンパク質で、肌馴染みが良いという特徴があります。肌に余計な刺激を与えないので、デリケートな肌質の方や赤ちゃんにも優しい素材です。
・なめらかな肌触り
シルクの繊維は自然界で最も細く、肌への刺激を最小限に抑えてくれます。極細の繊維が集まってできているシルクは肌触りもなめらかで、太くて硬い繊維に比べて刺激が少なく、肌を傷つけることもありません。冬は暖かいウールのニットやセーターの出番も増えますが、ウールのように太くて硬い繊維は肌への刺激が強く、チクチクします。生地の粗い化学繊維も肌に刺さるとかゆみやかぶれ、湿疹などの原因になります。
・高い保湿力
シルクは保湿性も高く、肌の表面を乾燥させにくい素材です。シルクの主成分である繊維状のタンパク質、フィブロインはフィブリルという細い繊維が集まってできていますが、フィブリルはもっと細いミクロフィブリルが集まってできています。このように極細の繊維が集まってできたシルクは繊維の間にたくさんの隙間があり、湿気を取り込みやすくなっているのです。
また、シルクは余分な湿気を逃がす放湿性にも優れていて、常に適度な水分量を保ちます。外気が乾燥する季節もシルクを身につけていると肌が乾燥しにくいため、湿度が低い冬の乾燥肌対策にはうってつけの素材です。
冬に活躍するシルク寝具の種類
気温が下がり、空気も乾燥する冬の夜はシルクの寝具が大活躍します。冬は寒くて寝つきが悪い。肌が乾燥してかゆみやヒリつきを感じる。そんな悩みを抱えている方は、シルクの寝具で解決しませんか。
・パジャマ
パジャマは寝具のなかでも全身の肌に直接触れ続けるから、肌触りの良い天然繊維がおすすめです。チクチクする素材は肌がかゆくなり、ストレスになりかねません。極細の繊維から成るシルクパジャマは肌触りも柔らかで、リラックス効果も高くなります。
しかも、人の肌と同じタンパク質からできているシルクは肌と異なる成分からできた繊維に比べて刺激も抑えられます。保湿効果もある素材だから、空気が乾燥してちょっとした刺激にも肌が敏感になる季節はシルクパジャマが快眠へと誘ってくれるでしょう。
・枕カバー
空気が乾燥する冬は肌がカサつくだけでなく、髪もパサパサになりがち。そこで、顔と髪のどちらも乾燥から守りたいという方にはシルクの枕カバーがおすすめです。空気が乾燥する季節は通常の枕カバーを使用すると寝返りを打つ時にカバーと髪が擦れて静電気が起こり、寝ぐせや髪のもつれ、パサつきの原因になります。ところが、ツルツルとした滑らかな肌触りのシルク製枕カバーを使うと寝返りを打っても静電気が起きにくいので、翌朝の髪がまとまりやすくなります。
横向きで寝る人は枕カバーが顔の肌にも触れ続けますが、低刺激で肌に優しいシルクを選ぶと肌ダメージの軽減にもつながります。敏感肌の方はもちろん、摩擦による肌荒れやニキビを防ぎたい方にもおすすめです。
・ナイトキャップ
髪や頭皮へのダメージが気になる方は、シルクのナイトキャップを使用しても良いでしょう。優れた保湿力をもつシルクのナイトキャップは毛先から頭皮まで頭全体に潤いを与え、ツヤのある髪へと導きます。寝返りによる枕との摩擦からも髪を守り、絡まりを防いで指通りの良いサラサラヘアに。かぶって寝るだけで、美髪ケアが叶います。
ただし、ナイトキャップは髪全体を保護することができますが、美肌効果は期待できません。一方、枕カバーは顔にも髪にも美容面での効果が期待できますが、枕からはみ出てしまった毛先のケアはできません。顔も髪もケアしたいという方には、枕カバーとナイトキャップの併用をおすすめします。
・シーツ
シルクは体温も調整する素材で夏は涼しく冬は暖かく、オールシーズン使用可能です。年間を通して快適な眠りをもたらすシルクのシーツは保温性が高く、体温を逃さないから冷え性の方にもお使いいただけます。
さらに、吸湿性、放湿性、通気性にも優れた素材で蒸れにくく、細菌が繁殖しにくいというメリットもあります。衛生的に使用できるという点も、シルク寝具の魅力と言って良いでしょう。保湿性にも優れていて、カサつきやかゆみが気になる乾燥肌にも優しい素材です。丈夫な長繊維でほこりも出にくいため、アレルギーや喘息の方にもおすすめできます。
・毛布
シルクの毛布は柔らかく軽いので、重い寝具に寝苦しさを感じている方や重い布団の上げ下ろしが辛い方も使用可能です。シルクのつるつるとしたなめらかな肌触りはとても気持ち良く、身体の動きにぴったりフィットします。保温性が高いうえに身体への密着度も高く、体温を逃しにくいため、寒い冬でも温度が保たれます。一般的に毛布は羽毛布団の上に被せて使いますが、シルク毛布は肌の近くで使うとしなやかな風合いがより楽しめます。
冬にシルクの寝具を使う時の注意点
繊維が細かく保温性に優れたシルクはお肌が敏感な冬にこそおすすめの素材ですが、体感的にひんやり感じる方がいるのも事実です。どうしても寒さが気になる時はパジャマやシーツなど肌に直接触れる部分はシルク素材の寝具を使い、上からカーディガンなど暖かい上着を羽織って寒さ対策をしましょう。ただし、シルクパジャマの下に重ね着をしてしまうとせっかくの効果も半減してしまうので、ご注意ください。
冬の敏感肌にはシルクの寝具がおすすめ。
シルクの寝具は寒い冬でも暖かさを保ち、しっとり柔らかな肌触りで身体を優しく包み込んでくれます。肌のカサつきによる衣類の引っ掛かりや繊維の刺激によるチクチクやかゆみにお悩みの方も、一度シルクの寝具を使うと病みつきになることでしょう。乾燥しやすい冬の夜は、シルクの寝具を取り入れて快適にお休みください。