ナイトキャップの効果を高める使い方&ヘアケアルーティン

ナイトキャップの効果を高める使い方&ヘアケアルーティン

 

ナイトキャップを使うからには、その効果を存分に味わいたいものです。それなのに、あまり効果がないと感じるならば、ナイトキャップの使い方か毎日のヘアケアに問題があるかもしれません。今回はナイトキャップの効果が感じられないという方のために、ナイトキャップの正しい使い方や効果を高めるヘアケアルーティンをご紹介します。

 

目次

 

 

ナイトキャップの効果 

 

睡眠中の髪は、私たちが思っている以上にダメージを受けています。そんなダメージから髪を守ってくれるアイテムが、ナイトキャップです。まずは、ナイトキャップが髪にもたらす効果から見ていきましょう。
 

 ・髪と寝具の擦れを防ぐ

人は一晩のうちに20回以上も寝返りを打つと言われていますが、頭を動かすたびに髪と寝具が擦れ、摩擦が起きてしまいます。摩擦は寝ぐせの原因になるだけでなく、枝毛や切れ毛、抜け毛の原因にもなるので、美髪を手に入れたければ摩擦を減らすことが大切です。ナイトキャップにはそんな摩擦を防ぐ効果があり、髪へのダメージを最小限に抑えてくれます。

 

 ・髪や頭皮の乾燥を防ぐ

寝ている間の髪や頭皮は、顔や体と同じように水分が奪われやすい状態です。髪が乾燥するとパサパサになり、頭皮が乾燥するとフケが増えて痒みを感じることもあります。ナイトキャップを被っていればキャップ内の湿度が保たれるので、乾燥を防ぐことができます。

 

・寝ぐせや髪の絡まりを防ぐ 

ナイトキャップには、寝ぐせや髪の絡まりを防ぐ効果もあります。ナイトキャップを被って寝ると髪を固定することができるので、必要以上に広がったり、髪が絡み合ったりしません。寝ぐせや髪の乱れが防げると翌朝のヘアケアも楽になり、朝のスタイリング時間の短縮につながります。

 

・快適な睡眠環境を保つ 

頭をすっぽり覆うナイトキャップは、寒い冬場に被ると頭部を冷えから守ってくれるという効果もあります。寒いと寝つきが悪くなるので、頭を暖かく包み込むナイトキャップは防寒対策にも役立ちます。一方、蒸し暑い夜は長い髪が首や顔に張り付いて不快感を覚えることも。ナイトキャップを被ると髪をスッキリまとめることができるので、朝まで快適な睡眠環境を保てます。

 

 

 ナイトキャップの選び方

 ナイトキャップにも様々な種類がありますが、素材や形状が異なると効果や着用感も変わってきます。ナイトキャップを選ぶ際は素材の特徴や形状も知っておくと、より自分にフィットするナイトキャップと出会えるでしょう。 

 

 ・素材の選び方

ナイトキャップに使われている主な素材は、シルクとコットンの2種類です。中には化学繊維でできた安いナイトキャップもありますが、髪や肌のことを考えて選ぶなら、天然繊維のナイトキャップがおすすめです。

 

 ①シルク

シルクのナイトキャップは髪に嬉しい効果が期待できるとあって、特に女性から支持されています。シルクは蚕の繭から取れる動物性の天然繊維で、人間の肌と同じタンパク質からできています。人の肌と相性が良いので、敏感肌やアトピーの方も安心して使える素材です。
さらに、シルクは吸湿性にも優れていてキャップの中が蒸れにくいという特徴がある一方、保湿性にも優れていて髪と頭皮を乾燥から守ってくれます。シルクの細くて柔らかい繊維は摩擦も起こりにくいため、髪へのダメージを減らせます。したがって、美髪を目指す方や髪のパサつきが気になる方にはシルクのナイトキャップが最適です。

②コットン

コットンは植物性の天然繊維ですが、比較的虫に食われにくいため、長く使用することができます。コットンも肌トラブルが起こりにくく、敏感肌の方でも安心して着用できる素材です。吸水性と通気性に優れたコットンは、汗ばむ季節もサラサラと快適な着用感が続きます。耐久性が高くお洗濯も簡単なので、お手入れのしやすさからも選ばれています。

 

 ・形状の選び方

ナイトキャップには様々な形状があって、髪の長さや毛量に適したタイプを選ぶことができます。最もメジャーな形といえば、ショートからロングまで対応可能なキャップ型。どんな髪の長さにも対応しているうえに被り方も比較的簡単なので、人気の高い形状です。長い髪を折り曲げずにしまい込めるロングヘア専用 のナイトキャップや頭にぴったりフィットするニット帽型、ショート専用のフード型などもありますが、迷った時はキャップ型、ロングヘアの方はキャップ型かロング専用がおすすめです。

 

 効果的なナイトキャップの被り方

 

ナイトキャップを被るとかえって寝ぐせがつくという方もいるかもしれませんが、実は知らず知らずのうちに寝ぐせがつきやすい行動をしている可能性があります。ナイトキャップの効果を最大限引き出すためにも、正しい被り方を知っておきましょう。

 

・髪をしっかり乾かしてから被る

ナイトキャップはタオルドライで水分を拭きとった後、ドライヤーで髪を乾かしてから使います。半乾きの状態でナイトキャップを被ると寝ぐせがつきやすいので、ご注意ください。
なかには生地に水分を吸わせようとして半乾きで寝てしまう人もいるようですが、髪を乾かさずにナイトキャップを被ると雑菌が繁殖して不衛生です。さらに、髪の表面にはキューティクルという保護膜のような組織があってドライヤーやヘアアイロンの熱によるダメージから髪を守ってくれていますが、水に濡れるとキューティクルが開いてきて、ダメージを受けやすくなってしまいます。

 

・寝ぐせにならないよう丁寧に被る

ナイトキャップは適当に被ると寝ぐせがつきやすいので、丁寧に被りましょう。ショートヘアの方はキャップ内に髪を入れるとき、毛の流れに逆らわないようにするのがポイントです。髪の毛を整えた後、毛の流れに沿うようにしてナイトキャップを頭の上からすっぽり被ります。
ミディアムやロングヘアの方はまずナイトキャップを軽く被って髪を半分に分け、それぞれの毛束を反対の耳にかけるようにしてキャップ内に入れていきます。ロングヘアをひとまとめにしてキャップ内に入れるという被り方もありますが、この方法だと寝ぐせがつきやすいので、寝ぐせを避けたい方は半分に分けて入れる方法をお試しください。

 

 

ナイトキャップの効果を高める!夜のヘアケアルーティン

ナイトキャップは寝具との摩擦や乾燥から髪を守ってくれるので、被って寝ると翌朝の髪にはツヤとまとまりが出ます。そんなナイトキャップの効果を実感できていないという方には、ナイトキャップの効果を高めるヘアケアルーティンを取り入れてみることをおすすめします。

 

・シャンプー前にブラッシングと予洗いをする

美しく健やかな髪を維持するためにはまず、ナイトキャップを被る前に頭皮の汚れをしっかり落とすことが大切です。とはいえ、ただ髪や頭皮をゴシゴシ洗えば良いというわけではありません。髪は濡れるとダメージを受けやすくなるので、シャンプーの仕方にもコツがあります。まずは髪を洗う前にブラッシングをして、髪の絡まりを解しましょう。ブラッシングをすると、髪や頭皮に付着した汚れも落としやすくなります。
シャンプー前には、お湯のみで洗う予洗いも忘れないでください。予洗いをすると約7割の汚れを落とせる上に、シャンプーの泡立ちも良くなります。ブラッシングと予洗いはシャンプー時のダメージ軽減につながるので、ぜひ毎日のルーティンに取り入れてみてくださいね。

 

・髪を極力こすらない

ナイトキャップの効果を実感しにくい方は無意識のうちに髪を傷めている可能性があるので、意識的にダメージを減らすことも大事です。特に髪が濡れているときはダメージを受けやすいので、シャンプー中やタオルドライ時は髪を擦らないよう注意しましょう。髪を洗う時はシャンプーをしっかり泡立てて、たっぷりの泡で髪と頭皮を包み込むようにして洗います。
泡立ちが不十分なまま髪同士を擦り合わせると、髪の表面を覆っているキューティクルが剥がれてしまいます。泡立ちが不十分だと汚れや皮脂が毛穴に詰まって、くせ毛の原因にもなります。さらに、タオルドライ時も髪をゴシゴシ擦るのはNGです。髪を洗った後はタオルで髪を包み、ぎゅっと握りながら水分を吸い取っていきます。

 

・アウトバストリートメントをつける

ナイトキャップを被る前にはドライヤーで髪を乾かす必要がありますが、ドライヤーの熱も髪にダメージを与えるため、ドライヤー前に洗い流さないトリートメントをつけておくと安心です。洗い流さないトリートメントにはドライヤーの熱から髪を保護する役割だけでなく、ヘアスタイルをまとまりやすくする効果もあります。髪の乾燥やパサつきが気になる方は、特に洗い流さないトリートメントの使用をおすすめします。

 

・ブラシで髪を整える 

ナイトキャップを被る前にはブラッシングで毛流れを整えることも、大事なルーティンの一つです。毛の流れに逆らって髪をキャップに入れてしまうと寝ぐせがつきやすいので、ブラッシングで整えてからナイトキャップを被りましょう。ブラッシングは寝具との摩擦によって起こる髪の絡まりを防ぐ効果もあり、寝ている間の抜け毛予防にも役立ちます。頭皮に適度な刺激も加わって頭の血行も良くなるので、健康で美しい髪を保てます。

 

 ・ナイトキャップを被る

一連のケアが終わりましたら、ナイトキャップを被ります。被り方は先に説明した通り、寝ぐせがつきにくいよう髪を丁寧にしまいます。また、寝ている途中でキャップか脱げてしまうと効果が半減するので、ナイトキャップは朝まで脱げないようしっかり装着しましょう。

 

 

ナイトキャップの効果を高める朝のルーティン 

 ・アウトバストリートメントでコーティング

朝のスタイリング時にもドライヤーやヘアアイロンを使う方が多いと思われますが、スタイリング前にもトリートメントの使用をおすすめします。ドライヤーやヘアアイロンを使う前には、熱ダメージから髪を守ってくれるトリートメントを選ぶと良いでしょう。
なお、トリートメントにもミストタイプやミルクタイプなど様々な種類がありますが、髪のパサつきを抑えたい方や艶を出したい方にはオイル系のトリートメントがおすすめです。オイルトリートメントは髪がまとまりやすいだけでなく、ツヤ感もアップします。ただし、オイルは少量でも十分パサつきを抑えてくれるので、くれぐれもつけ過ぎにはご注意ください。

 

 ・ドライヤーやアイロン前のブラッシング

 トリートメントを髪に馴染ませたらブラッシングをして、寝ている間に絡まった髪を解いていきましょう。ブラッシングをする時は毛先から全体にとかしていくと、摩擦を減らすことができます。根元から一気にとかすと枝毛や切れ毛の原因になりますし、髪が抜けてしまうこともあります。ブラシが引っかかった時も無理に引っ張るのではなく、優しく解くようにとかすのが基本です。

 

 

 ナイトキャップの効果を下げるNGな使い方

ナイトキャップは毎晩使うものなので、こまめなお洗濯も必要です。汗や皮脂の汚れがついたままのナイトキャップを使い続けていると雑菌が繁殖するだけでなく、思わぬ頭皮トラブルを招く恐れがあります。ナイトキャップで美髪を目指すなら、清潔な状態を保つことも大切です。
特にシルク製のナイトキャップは洗濯機で丸洗いすると縮んだり、色落ちしたりするとあって、頻繁にお洗濯したくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。とはいえ、不衛生な状態のまま使い続けると髪や頭皮に逆効果ですので、基本的には3〜4日に一度はお洗濯することをおすすめします。汗をたくさんかいた時も放置せず、なるべくこまめにお洗濯しましょう。

 

 

毎日のヘアケアが、ナイトキャップの効果を変える 

髪は一度傷んでしまうと元通りにはなりませんが、ヘアケア次第で美しく見せることは可能です。美髪への近道はナイトキャップで髪と頭皮を守ること、そして毎日のケアを続けること。ナイトキャップを被り、効果を高めるヘアケアも取り入れて、翌朝の髪の変化を存分に味わっていただければと思います。

 

 

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