シルク枕カバーの買い替え時期はいつ?洗濯頻度や長持ちの秘訣もご紹介

シルク枕カバーの買い替え時期はいつ?洗濯頻度や長持ちの秘訣もご紹介

快適な眠りや就寝中のヘアケアに欠かせない、シルクの枕カバー。高級感のある素材だし、できれば長く大事に使いたいのではないでしょうか。とはいえ、シルクの枕カバーにも寿命があり、一生使えるわけではありません。質の良い睡眠を得るためにも、寝具は清潔に保つことが大切です。
この記事では、シルクの枕カバーを買い替える時期とともに、長持ちさせる秘訣などを紹介します。買い替えのタイミングを逃している方はぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

目次

 

 シルク枕カバーの買い替え時期

 

 枕に汚れがつくのを防いでくれる枕カバー。繰り返しお洗濯をして使っていても皮脂や汗の汚れやニオイは残るので、ある程度、使用したら買い替えは必要です。では、どのくらい使ったら買い替えるべきかと言いますと、シルクの枕カバーは200回程度お洗濯をしたら新しい枕カバーへの交換をおすすめしています。期間で考えると、1~2年が目安です。
毎日髪を洗わない人は整髪料も付着するので、枕カバーの買い替え頻度はさらに上がります。破損や色あせ、生地が薄くなってきたなど、明らかにくたびれた印象が漂い始めている時も枕カバーの買い替え時です。どのくらい使用したかわからない場合は、大掃除の時期やほかの寝具を買い替えるタイミングに合わせて枕カバーを交換しても良いでしょう。

 

 シルク枕カバーの洗濯頻度

 シルクの枕カバーを清潔に保つためには買い替えだけでなく、お洗濯も必要です。デリケートな素材だけに、しょっちゅうお洗濯をしても良いのか疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。ここでは、シルクの枕カバーの洗濯頻度をご紹介します。

 

 ・シルク枕カバーの洗濯頻度は週1~2回

 通常、枕カバーの洗濯頻度は 1週間に1~2回が目安です。多くのご家庭では週に1回以上枕カバーを洗っているようですが、週に2回以上洗っても多すぎることはありません。枕カバーに付着した汗や皮脂をそのままにしておくと、ニオイだけでなく、ダニや雑菌が繁殖する原因にもなります。特に温度や湿度が高い季節は汗の量も増えて湿気がたまりやすいので、お洗濯の頻度を増やして清潔に保ちましょう。

 ・洗い替えを用意する

 枕カバーはいつも清潔にしておくべきですが、毎日お洗濯するのは負担が大きいかもしれません。そんな時は、替えの枕カバーを用意しておくと便利です。洗い替えを何枚か持っていると、忙しくて洗濯する時間がなくても枕カバーを清潔に保てます。
洗濯物が乾きにくい梅雨の季節も、洗い替えがあると安心です。替えのカバーがあればローテーションもできるので、生地が傷みにくく長持ちします。

 

 シルク枕カバーに付着する汚れの種類

 シルクは高級かつデリケートな素材だけに、お洗濯の頻度を減らしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしながら、お洗濯をしていない枕カバーにはたくさんの汚れが付着しています。

 ・自分の身体から出る汚れ

 

 枕カバーには汗・皮脂・フケ・アカなど、身体から出た汚れがたくさん付いています。うつ伏せや横向きで寝ている人は、寝ている間によだれが垂れて枕カバーに染み込んでいるかもしれません。髪を乾かさずに寝ている人は枕に湿気も溜まりがちですが、汚れと湿気まみれの枕カバーは雑菌が繁殖してダニやカビの温床に。雑菌やダニは猛スピードで繁殖するので、洗濯せずに枕カバーを使い続けると状況は益々悪化します。

 ・ヘアケア・スキンケア用品

 

 枕カバーに付く汚れは、身体から出るものばかりではありません。お休み前に使用するヘアケア用のクリームやオイル、スキンケア用の美容液や美容クリームも枕カバーの汚れになります。いくら目に見えなくても汚れが付着したままだと雑菌の繁殖につながるので、ヘアケア製品やスキンケア製品をお使いの方もこまめなお洗濯が必要です。

 

 シルク枕カバーを洗濯しないとどんなトラブルが起きる?

 

 ここからは、少し怖いお話です。汚れのついた枕カバーを洗わずに使い続けると、肌や睡眠に悪影響を及ぼす恐れがあります。

 ・肌荒れ

 人は一晩のうちにコップ1杯分の汗をかくと言われていますが、大量の汗を吸収した枕カバーには湿気がこもり、雑菌が繁殖しやすい状態です。そんな雑菌だらけの枕カバーに顔を押し付けて寝ていると、汚れが肌につくだけでなく、毛穴に詰まってニキビもできてしまいます。シルクは本来、美容効果のある素材として知られていますが、汚れだらけの枕カバーを使っていたら逆効果です。
「仰向けに寝ているから大丈夫」という方も、決して侮れません。健康な大人が寝返りを打つ回数は、一晩で20回前後と言われています。いくら仰向けに寝ているつもりでも寝返りを打つたびに顔が枕に触れている可能性は高く、肌トラブルを招く恐れがあります。

 ・睡眠の質の低下

 汚れや雑菌が蓄積された枕カバーは、頭皮のかゆみの原因にもなります。頭がかゆいと眠りも浅くなって睡眠の質の低下につながり、日常生活に支障をきたすケースもあるので注意が必要です。

 

 シルクは取り扱いが難しい理由とは

 

 シルクは見た目が美しいだけでなく、機能面でも優れていますが、繊細さも持ち合わせた素材です。シルクの弱点といえば、水・摩擦・紫外線に弱いこと。扱い方を一歩間違えると生地の劣化を早めてしまうので、素材の性質も理解しておきましょう。

 ・水に弱い

 シルクは水に弱い素材で、シミができやすい傾向にあります。水に濡れてしまった時はそのまま放置せず、できるだけ早く水分を拭き取ることが大切です。ヨダレや寝汗も放置しておくと傷みの原因になるので、ご注意ください。
また、水を含んだシルクは伸び縮みしやすいという性質もあります。水に濡れた箇所が縮んでしまうと凹凸ができて光の反射率が変化し、シミができたように見えることもあります。

 ・摩擦に弱い

 細い繊維が集まって出来ているシルクは摩擦に弱く、傷がつきやすい素材です。爪やアクセサリーに引っ掛けたり、雑に扱ったりしていると生地はすぐに傷みます。しかも、水に濡れているシルクはとりわけ摩擦に弱く、洗濯機で洗うと毛羽立ってしまいます。美しくなめらかな素材だけに、ほつれや毛羽立ちが目立つと生地の魅力も台無しです。

 ・紫外線に弱い

 シルクは蚕の繭から取れる繊維ですが、繭は紫外線を吸収して蚕のサナギを守ります。人間の肌も日焼けすると、紫外線から肌を守るために黒くなりますよね。繭も同じで、蚕のサナギを守るために紫外線を吸収すると黄色っぽく変色します。すなわち、繭から紡がれるシルクも直射日光に当たると黄変する性質があるので、美しい色合いを長く楽しみたい方は直射日光に当てない工夫も必要です。

 

 シルクの枕カバーを洗う時の注意ポイント

 シルクの扱いを誤ると生地が傷みやすく、枕カバーの買い替え頻度も上がります。シルクの枕カバーを長持ちさせるためにも、お洗濯前に注意ポイントを確認しておきましょう。

 ・洗濯表示を確認する

 お洗濯を始める前に、洗濯表示タグをご確認ください。通常、洗濯表示タグは枕カバーの内側に付いています。タグには洗濯方法だけでなく、漂白やアイロンの仕方も記載されているので、マークに従ってお洗濯しましょう。
洗濯表示タグに水を張った桶の中に手を入れているようなマークがあれば、手洗い可能という意味です。逆に洗濯桶の上にバツ印がついているマークがあれば、ご家庭でお洗濯はできません。無理やり洗うと縮み・シワ・色落ち・シミなどのトラブルに見舞われたり、風合いの変化や型崩れが起きたりするので、ご注意ください。

 ・シルク用洗剤か中性洗剤で洗う

 シルクの枕カバーを洗う時は、シルク用洗剤もしくはおしゃれ着用の中性洗剤の使用をおすすめします。中性洗剤は弱アルカリ性洗剤や酸性洗剤に比べて洗浄力は劣りますが、素材への負担は少なめです。特に弱アルカリ性洗剤でシルクの枕カバーを洗うと繊維が溶けてごわついたり、黄ばみの原因になったりするので、使用は控えましょう。

 ・色落ちチェックをする

 シルクはお洗濯をした時に色落ちする場合もあるので、枕カバーを長持ちさせたい方は洗濯前に色落ちテストを行っておくと安心です。確認方法は、以下の通りです。

1.枕カバーの目立たない部分に洗剤を垂らして5分ほど置きます。
2.白い布やタオルで洗剤をつけた箇所を軽くポンポンと叩きます。色移りがなければ、お洗濯可能です。

 

 シルクの枕カバーを長持ちさせる洗い方

 枕カバーに限ったことではありませんが、シルク製品のお手入れは基本的に手洗いもしくはクリーニングが正解です。そこで、シルクの枕カバーを長持ちさせるお洗濯方法(手洗い)もご紹介しますので、ご自宅でお洗濯をする方は参考にしてみてください。

 1.洗濯液をつくる

 

 水または30度以下のぬるま湯を洗い桶に入れて、シルク用洗剤もしくは中性洗剤を溶かします。洗剤はたくさん使ったからといって汚れが落ちやすくなるわけではないので、パッケージに記載されている分量に従ってください。洗剤が多すぎると汚れが落としきれず、悪臭の原因になります。

 2.振り洗いする

 

 枕カバーを裏返してから洗濯液の中に入れ、カバーの両側を持って優しく振り洗いをしましょう。汚れが気になる時は、軽く押し洗いをします。強い力でゴシゴシ擦らず、短時間で洗い上げるのがポイントです。汚れが気になるからといって擦ったり、長時間水につけっぱなしにすると、毛玉や毛羽立ちなど傷みの原因になります。

 3.水を換えて十分すすぐ

 

 2〜3回ほど水(ぬるま湯)を換えながら、軽く振り洗いをして洗剤を落としましょう。 枕カバーから泡が出なくなるまで、十分すすいでください。

 4.タオルで水気を吸い取る

 

 洗い終えた枕カバーを半分に折りたたんでバスタオルに挟み、タオルの上から軽く押して水分を吸い取ります。水に濡れたシルクは摩擦に弱く非常に傷みやすいので、くれぐれも強い力で絞らないようご注意ください。タオルで水分を吸い取るのが面倒でも、軽く水を切る程度にとどめましょう。

 5.陰干しをする

 

 枕カバーは裏返したまま形を整え、すぐに風通しの良い場所で陰干しをします。シルクは直射日光に当たると黄変するので、必ず日陰で干すようにします。なお、枕カバーを干す時は軽く引き伸ばしながら形を整えておくと、乾いた時にシワができにくくなります。枕カバーに洗濯バサミの跡をつけたくない方や型崩れを防ぎたい方には、平干しがおすすめです。

 

 シルクの枕カバーにアイロンをかける時の注意点

 

 シルクの枕カバーについたシワが気になる時は、アイロンをかけることも可能です。ただし、洗濯表示タグにアイロン禁止マークが付いているとアイロンはかけられないので、アイロンをかける前に洗濯表示タグをご確認ください。

 1.半乾きの状態でアイロンをかける

 シルクの枕カバーは、半乾きの状態でアイロンがけをします。半乾きの状態だとシワが伸びやすく、生地への負担を減らせます。生地が乾いている時は、霧吹きを使って布全体を軽く湿らせましょう。ただし、スチームアイロンはシミ・縮みの原因になるので、スチームの使用はおすすめできません。

 2.当て布をする

 生地へのダメージを減らしたい方は、当て布も効果的です。デリケートなシルクに直接アイロンをかけるとテカリや伸びの原因になるので、柄のない白い布やハンカチで枕カバーの裏側に当て布をして、布の上からアイロンをかけましょう。

 3.低温でかける

 アイロンの温度は、低温 (110度〜130度くらい) に設定します。高温だと生地への負担が大きく、変色や縮みの原因になります。シルクはそもそも頑固なシワがつきにくく、耐熱温度も低い素材なので、低温でも十分にシワを伸ばせます。

 

 シルク枕カバーの保管方法

 

 綺麗に汚れを落としたあとは、正しい保管方法で生地の寿命をさらに伸ばしましょう。ここでは、シルクの枕カバーの適切な保存方法をお伝えします。

 ・湿気対策をする

 シルクの枕カバーをしっかり乾かしたら、風通しの良い場所で保管します。湿気の多い場所で保管するとカビの原因になるので、梅雨や夏季は特に注意が必要です。押し入れやタンスで長く保管する場合は、除湿剤を一緒に入れておくことをおすすめします。

 ・光を避ける

 シルクは直射日光だけでなく、蛍光灯の光にも弱い素材です。生地の変色を防ぐためにも、光の当たらない場所に保管しましょう。

 ・防虫剤を入れる

 動物繊維でできたシルクは害虫が好む繊維で、虫食いによる被害にも遭いやすいという欠点があります。動物繊維はほとんどタンパク質でできていますが、タンパク質は害虫の大好物。シルクもタンパク質でできているので、虫に食べられやすいという特徴があります。虫食いの被害を避けたい方は、防虫剤も入れておくと良いでしょう。

 

 シルク用洗剤で、枕カバーを長もちさせよう

 

「COCOSILK (ココシルク) シルク洗剤」

 正しくお手入れしているにも関わらず、ゴワゴワしたり、変色したり、生地の傷みを感じる方はシルク用洗剤を使ってみてはいかがでしょうか。シルク用洗剤はシルク製品に特化した洗剤で、素材の魅力を損なわずに洗い上げることが可能です。
中性洗剤でもお洗濯はできますが、シルク用洗剤に比べて生地がゴワつく傾向があります。シルク用洗剤はふんわり仕上がるだけでなく、色褪せや色落ちも防いでくれます。汚れもしっかり落とせるので、シルクの枕カバーを頻繁に買い替えたくない方には最適です。

 

 おわりに

 

 「COCOSILK (ココシルク) シルク 枕カバー」

 枕カバーは消耗品といえども、長く使えるに越したことはありません。シルクはデリケートな素材ではありますが、シルク用洗剤で洗えば、生地の傷みを抑えつつ清潔な状態を保てます。なめらかさ・しっとり感・ソフトなタッチなど、シルクの魅力を存分に味わいたい方はシルク用洗剤も併せてご利用ください。
なお、シルク100%の製品を取り扱うナイトウェアブランド「ココシルク」では、ご自宅で洗える枕カバーとシルク用洗剤も販売中です。洗剤は肌や髪に優しい処方で、毛羽立ちや色落ちも抑えてくれるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

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