シルクパジャマの寿命を判断するポイントとは? 長持ちの秘訣もご紹介

シルクパジャマの寿命を判断するポイントとは? 長持ちの秘訣もご紹介

 

贅沢な肌触りで心地よい眠りへと導く、シルクのパジャマ。高価な素材だけについ長く着てしまうかもしれませんが、寿命を過ぎたパジャマを着続けていると寝心地が悪くなるだけでなく、睡眠の質にも悪影響を及ぼします。
睡眠不足は、日中の疲れや肌トラブルのもと。イキイキとした毎日を送るためにも、シルクパジャマの寿命を知り、適切なタイミングで新しいパジャマに買い替えましょう。
今回は、シルクパジャマの寿命を判断するポイントと長持ちの秘訣について、ご紹介します。「最近イマイチ疲れが取れない…」「お肌の調子が悪い…」と感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

目次

 

 シルクパジャマの寿命は2〜3年

 

 消耗品であるパジャマは、たとえどんなに良い素材であってもいずれ寿命を迎えます。素材や縫製の仕方は様々ですが、適切なお手入れをしている限り、2〜3年は問題なく使用できるでしょう。ただし、ルームウェアのように長時間パジャマを着て生活していたり、お洗濯をサボっていたりすると1年も持たない場合があります。

特にシルクはとてもデリケートな素材なので、間違った方法でお手入れをしているとさらに寿命が縮まります。シルクパジャマの寿命を伸ばしたければルームウェアとパジャマは使い分け、正しいお手入れをすることが不可欠です。

 

 

シルクパジャマの寿命を判断するポイント

 

寿命の過ぎたパジャマを着続けていると寝心地が悪くなるだけでなく、睡眠の質も低下します。パジャマを買ってから時間が経っている方は、寿命が来ていないかチェックしてみてくださいね。

 

・毛羽立ちやすり減りが目立ってきた

毛羽立ち(白化)やすり減りが目立ってきたら、パジャマの寿命です。シルクは細い繊維が束になってできているので、繰り返し摩擦を受けると繊維が分裂し、はみ出してきてしまいます。特に美しい光沢のシルクサテンは水や汗に濡れると傷みやすくなるため、摩擦が加わると生地の表面が白っぽくなって毛羽立ちも目立つようになります。
ちなみに、生地が白くなってしまうのは繊維が細かく分かれて光が乱反射するからです。シルクパジャマを使い続けていると毛羽立ちだけでなく、生地がすり減ってきて破れてしまうこともあります。毛羽立ちやすり減りが目立ってきた時は、買い替え時と判断して良いでしょう。

 

・肌触りが悪くなった

シルクは洗濯を繰り返すうちに、生地がゴワゴワしてくることがあります。すべすべとした気持ち良い肌触りはシルクパジャマの大きな魅力の一つですが、肌触りが悪くなってきたら寿命と考えて良いでしょう。
シルクの滑らかな肌触りはとても心地よく、体をリラックスした状態へと導いてくれます。一方、ゴワゴワしたパジャマは体を動かしにくく、心地よい眠りを妨げます。シルクパジャマを清潔に保つためにはお洗濯をしないわけにいきませんが、パジャマを洗えば洗うほど生地は傷んで肌触りも悪くなります。シルクを纏ったときの気持ち良さが感じられなくなったら、寿命と考えて買い替えを検討しましょう。
 

・洗っても嫌なニオイが取れない

 シルクは他の素材に比べて蒸れにくく、汗で濡れてもニオイがつきにくいという性質があります。にも関わらず、洗濯しても嫌なニオイが落ちなくなったら寿命を迎えたと判断できます。
嫌なニオイの原因は、皮脂汚れや雑菌です。シルクパジャマを長く使い続けていると、いくら洗濯をしても汚れや菌を落としきれず、ニオイが発生しやすくなります。シルク以外の素材でニオイがきつくなってきたら、熱湯につけ置きしてニオイを取るという方法もあるかもしれません。しかしながら、シルクは熱に弱く熱湯を使用すると生地が傷んでしまうので、熱湯によるつけ置きは厳禁です。
嫌なニオイがするパジャマを着続けているとストレスになりますし、快眠の妨げにもなります。ストレスは睡眠の質を低下させる原因にもなるので、お洗濯をしてもニオイが落ちなくなったら、シルクパジャマの寿命と判断して買い替えをおすすめします。

 

・黄ばみや黒ずみが目立ってきた 

 最もわかりやすいシルクパジャマの寿命のサインは、生地の黄ばみや黒ずみです。パジャマを長く着ていると毛穴から分泌された皮脂が生地に定着して、洗濯をしても落としきれなくなってしまいます。「黄ばみや黒ずみは漂白剤で落とせるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、漂白剤によるつけ置きはNGです。
漂白剤を使うとまだらに色抜けしたり、生地が傷んだりして風合いを大きく損なう恐れがあります。黄ばみや黒ずみが目立ってきても、肌触りや吸湿性などの機能に影響はありませんが、不潔な印象をもたらします。見た目が気になってきた時は、シルクパジャマの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

 

・光沢がなくなってきた

 真珠にも似た美しく優雅な輝きは、シルクの魅力の一つです。ところが、シルクパジャマの光沢がなくなってきたら生地が薄くなってきている可能性が高く、寿命が近いと判断して良いでしょう。
シルクは保温性も高い素材で、繊維の中にたくさん空気を含んでいます。この空気層が壁になってくれるので、体を冷えから守ってくれますが、生地が薄くなってくると保温性も落ちてきます。デリケートなシルクにふさわしい方法でお洗濯していても光沢がなくなったと感じるようであれば、早めに買い替えた方が良いかもしれません。

 

・ゴムが伸びてきた 

上着とズボンが別々になっているセパレートタイプのシルクパジャマを着ていると、ウエスト部分のゴムが伸びてくることがあります。しかしながら、体にフィットしないパジャマは寝心地が悪く、睡眠の質にも影響を及ぼしかねません。特にウエストのゴムが緩んだパジャマを着ていると、ズボンがずれてきて快眠を妨げます。
ゴムを付け替えるという方法もありますが、ゴムが緩んできたということは生地も傷んでいる可能性が高く、たいてい寿命を迎えています。パジャマが薄くなっていたり、ゴワゴワしていたり、光沢がなくなっていたりと生地の変化も感じるようであれば買い替え時と判断してパジャマを新調しましょう。
 

 

 

シルクパジャマの寿命が伸びる洗濯頻度 

 

シルクは繊細な生地だけに洗濯が難しく、毎日洗うと生地の劣化を早めてしまいます。適切なシルクパジャマの洗濯頻度は、3日に1回ほどのペースです。

きちんと入浴してからパジャマを着ていれば、目立つ汚れもそれほどつきません。
インナーを着ていれば、皮脂や汗による汚れもつきにくくなります。
とはいえ、大量の汗を吸収したパジャマを着続けると雑菌が繁殖して嫌なニオイを放つことも。汗をかきやすい夏場はこまめに洗い、冬場は間隔をあけるなど、気温や体質に合わせて洗濯頻度を調節することも大切です。

 

 

シルクパジャマの寿命を伸ばす方法 

 

シルクのパジャマは、着れば着るほど寿命が縮まります。特に繊細なシルクはお洗濯を繰り返すうちに生地が薄くなったり、硬くなったりして気持ち良さが失われてしまいます。少しでもパジャマの寿命を伸ばすためにも、正しいお手入れ方法を理解しておきましょう。

 

●洗濯する時の注意点

シルクパジャマは、必ずしもクリーニングに出さなければいけないわけではありません。ものによっては自宅でもお洗濯可能ですが、注意すべきポイントがいくつかあります。

 

・洗濯表示を確認する

 

シルクパジャマを洗濯する際は、事前にパジャマの内側についている洗濯表示タグを確認しましょう。洗濯液に手を入れているような「手洗いマーク」の記載があれば、ご自宅でお洗濯可能です。水が張られた洗濯桶の中に数字が書いてあるマークがあれば、洗濯機でのお洗濯も可能です。
ただし、シルクは摩擦に弱い素材なので、洗濯機の使用を認められていたとしても、おすすめはできません。シルクパジャマを洗濯機で洗うと毛羽立ったり、白く変色したり、失敗するリスクが高まります。シルクパジャマの寿命を伸ばしたければ、極力手洗いを心がけてください。
なお、洗濯桶の上から大きな×マークが書かれていたら自宅での水洗いはできません。少し手間がかかるかもしれませんが、クリーニングに出しましょう。

 

・単独で洗う

シルクはとても繊細な素材のため、一度に多くのものと一緒に洗うと洗濯物どうしで擦れて生地が傷んでしまいます。また、色の異なる衣類などと一緒に洗濯すると色移りや変色が起きてしまう可能性があるので、シルクパジャマ単独で洗うことをおすすめします。溶かし切れていない洗剤による刺激にも弱いので注意が必要です。

 

・パジャマを裏返す

シルクパジャマを洗濯する際は、生地を裏返してから洗います。洗濯中はどうしても生地が擦れて傷みやすくなりますが、裏返しておくと傷みが目立ちにくく、長持ちします。
なお、洗濯機を使用する際もパジャマを裏返してから洗濯ネットに入れましょう。洗濯機で洗うと衣類同士が擦れたり、絡まったりしてダメージが大きくなるため、あまりおすすめはできませんが、洗濯ネットに入れておくと摩擦によるダメージを軽減してくれるでしょう。網目の細かいものがおすすめです。

 

・シルク用洗剤か中性洗剤を使う

シルクパジャマを洗う時は、シルク用洗剤もしくはおしゃれ着用の中性洗剤を使用します。一般的に洗濯用洗剤は弱アルカリ性のものが多いのですが、繊維が溶けてゴワゴワしたり、黄ばんだりする恐れがあります。シルク用洗剤や中性洗剤は弱アルカリ性に比べて素材への負担が少なく、生地の劣化に歯止めをかけてくれます。
ただし、柔軟剤と塩素系漂白剤の使用は厳禁です。柔軟剤を使うと繊維が偏って縫い目が乱れてしまいますし、塩素系漂白剤を使うと生地が変色したり、溶けたりすることがあります。たとえ白物衣類であったとしても、柔軟剤と塩素系漂白剤の使用はお控えください。

COCOSILKシルク用洗剤(SILK LUNDRY)

 

・ぬるま湯で洗い液をつくる

シルクパジャマを洗う際の水温は、30℃程度のぬるま湯が理想です。低すぎると皮脂汚れなどが落ちない場合がありますが、高すぎても生地が縮みやすくなります。すすぎの時も30℃程度のぬるま湯で、パジャマに残った洗剤を落とします。お湯は2〜3回交換し、泡が出なくなるまでしっかり洗剤を落としましょう。

 

・優しく振り洗いをする

ぬるま湯に適量の洗剤を溶かして洗い液をつくったら、シルクパジャマを液体の中に沈めて、力を入れずに優しく振り洗いや押し洗いをしてください。汚れが気になる箇所があれば軽く押し洗いをするか、スポンジでポンポンと叩いて落とします。
シルクは水に濡れた状態が一番ダメージを受けやすいので、ゴシゴシ擦ると毛玉や毛羽立ちの原因に。くれぐれも強い力でこすったり、揉んだりしないようご注意下さい。シルクパジャマを洗濯液に長時間つけておくのもNGです。優しく短時間で洗い上げることが、パジャマの寿命を延ばすコツになります。

 

・タオルで水気を吸い取る

すすぎ終わったら軽く水気を切って、バスタオルの間に挟みます。ネットに入れている場合はネットに入れたまま、入れていない場合はパジャマを軽くたたんでからタオルに挟みましょう。タオルの上からシルクパジャマを軽く押しながら、水分をタオルに吸わせていきます。タオルに水分を吸わせる際も、強い力でぎゅっと絞らないようご注意ください。

 

●干す時の注意点

シルクパジャマを洗い終えたら、すぐに形を整えて風通しの良い日陰で干しましょう。シルクには紫外線を吸収する性質があるので、直射日光に当てると黄色く変色してしまいます。また、干す時にハンガーや洗濯バサミを使用すると型崩れの原因になります。型崩れを防ぎたければ、平干しがおすすめです。

 

●アイロンをかける時の注意点

シルクパジャマのシワが気になる時は、アイロンをかけても構いません。ただし、シルクは水や熱に弱い素材なので、アイロンをかける際も注意が必要です。アイロンをかける前にパジャマの内側にあるタグも確認し、バツ印のついたアイロンマークが書かれていたら使用はお控えください。 

 

・半乾きの状態でアイロンをかける

シルクパジャマは、半乾きの状態でアイロンをかけましょう。熱に弱いシルクは完全に乾ききってからアイロンをかけると、色落ちや変形の原因になります。
パジャマが乾燥している時は、霧吹きで軽く湿らせてからアイロンをかけてください。ただし、スチームはシミや縮みの原因になるため、使用禁止です。

 

・当て布をする

シルクパジャマは裏返しにした状態で、当て布をしてからアイロンをかけます。当て布には、無地の白い布を使用しましょう。濃い色や柄物の布を使うと、色や柄がシルクに移ってしまう可能性があります。

・低温に設定する

シルクパジャマにアイロンをかける時は、110〜130℃くらいの低温に設定しましょう。低温でも十分シワを伸ばすことができますし、高温を当てると生地が傷んでしまいます。
また、長時間アイロンをかけると生地が焦げたり、染料が溶けたりして変色する恐れがあります。当て布の上から2〜3秒ほど押し当てながら、少しずつずらしてシワを伸ばしていきましょう。強い力で、何度も同じ場所に繰り返しアイロンをかけるのもNGです。摩擦が起きて毛羽立ちの原因になるので、くれぐれも優しく短時間で終えるようにしましょう。

 

●長期保管する時の注意点

シルクパジャマを長期保管する際は多湿な場所や直射日光を避け、涼しい場所で保管することをおすすめします。通気性が悪い場所での保管はカビやシミの発生原因になるので、乾燥剤も入れておくと効果的です。
また、パジャマに付着した汚れを落とさずに保管すると、虫食いの被害に遭いやすくなります。パジャマの汚れはクリーニングなどでしっかり落としてから、防虫剤とともに保管しましょう。収納ケースのように密封された空間で保管すると、防虫剤の効果がより高くなります。

 

 

シルクパジャマが傷んできたら買い替えよう

 

高級感があって極上の寝心地をもたらしてくれるシルクのパジャマですが、デリケートな素材であるがゆえに、扱い方を誤ると寿命が短くなってしまいます。今回ご紹介したお手入れ方法を参考に、シルクの心地よい肌触りをより長くお楽しみください。
ココシルクでは、シルクパジャマのお洗濯にぴったりの専用洗剤も販売しています。泡切れも良く素早く洗いあがるので、繊細なシルクを優しく洗い上げたい方にはおすすめです。

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