艶のある美しい髪は、女性にとって永遠の憧れ。
いつまでも若々しく美しい髪でいたければ、日々のケアがとても大切です。
お風呂から出てタオルドライして、アウトバストリートメントを塗ってブローして。それなのに翌朝の髪がバサバサになっているとしたら、寝ている間のケアに問題があるかも…。
就寝中はあなたが思っている以上に、髪はダメージを受けています。だからこそ、寝ている間のケアも忘れてはいけません。
けれど、寝ている間にケアなんて出来るの?その答えは、YES。
被って寝るだけで髪が綺麗になる夢のようなアイテムがあります。それが、ナイトキャップです。
目次
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ナイトキャップとは?
- ナイトキャップに期待できる効果
1. 摩擦によるダメージの軽減
2. 髪と頭皮の乾燥防止
3. 寝ぐせ防止
4. 就寝中の暑さ寒さ対策
- ナイトキャップの素材
1. ナイトキャップに使われている生地の種類
2. ナイトキャップに使われている繊維の種類
- ナイトキャップの形状
1. キャップ型・ゴムタイプ
2. キャップ型・リボンタイプ
3. キャップ型・シンプルタイプ
4. ニット帽型
5. ロングヘア専用
6. ショートヘア専用
- ナイトキャップは美髪を目指す人のミカタ
ナイトキャップとは?

ナイトキャップとは、髪の乱れを防ぐために寝ている間に被る帽子のことです。帽子といっても就寝中に被るものなので、つばは付いていません。柔らかい布製で、被ると頭にフィットします。
ナイトキャップの起源は、中世ヨーロッパ。シラミ防止や防寒目的で、ナイトキャップを被っていたと言われています。かつらが流行した近世ヨーロッパでは、かつらを外した時の短髪を隠すためにナイトキャップが使われていました。
伝統的なナイトキャップには男性用と女性用があり、それぞれデザインが異なります。女性用のナイトキャップはグリム童話の「赤ずきん」に登場するおばあさんになりすましたオオカミが被っている帽子で、ドアノブカバーのような形をしていました。
一方、男性用のナイトキャップはサンタクロースが被っているような帽子で、先端に飾りが付いた円すい形をしていました。
最近では形のバリエーションも増え、デザインも豊富です。ナイトキャップはもともと日本ではあまり馴染みのないものでしたが、近頃は寝具との摩擦を防いだり、髪が広がらないようにしたり、ヘアケア目的で被る人も増えています。
ナイトキャップに期待できる効果
寝ている間に被るだけで髪が綺麗になると話題のナイトキャップですが、実際に使ってみると様々な効果が実感できます。
1.ナイトキャップに期待できる効果
睡眠中、私たちの髪は思いのほかダメージを受けています。大人は一晩のうちに20〜40回程度、寝返りを打つと言われていますが、寝返りを打つと寝具と髪、髪同士が擦れて摩擦が発生し、髪の表面を覆っているキューティクルが剥がれてしまいます。すると、ツヤが失われてパサパサの髪になったり、指通りが悪くまとまりのない髪になったりして、いくらセットしてもイマイチの仕上がりに。ナイトキャップには寝ている間の摩擦を防ぐ効果があるので、就寝中に被ると髪へのダメージを減らせます。
2.髪と頭皮の乾燥防止
乾燥はお肌の大敵ですが、髪や頭皮も顔や体の肌と同じように乾燥するので、保湿がとても大切です。
髪が乾燥するとパサパサになり、切れ毛や枝毛の原因に。頭皮が乾燥するとフケが増えて、痒みを感じることも。寝る前にナイトキャップを被っておけばキャップ内が適度な湿度に保たれるので、髪と頭皮を乾燥から守ることができます。
特にヘアカラーやドライヤーの後は髪や頭皮が乾燥しやすい状態なので、保湿が欠かせません。
さらに冬場は特に乾燥しやすい時期なので、保湿性に優れたナイトキャップが活躍します。
3.寝ぐせ予防
朝のスタイリング時間を短縮したい。そんな悩みも解決してくれるのが、ナイトキャップです。
帽子を被ると髪を固定することができますが、ナイトキャップも同じで、被ると髪の動きを抑えることができます。髪が固定されると絡まなくなりますし、摩擦も軽減されて髪の広がりを防げます。寝ぐせもつきにくくなるので、朝のスタイリング時間が短縮されますし、ヘアアレンジもしやすくなります。特に、扱いにくい猫っ毛やくせ毛の方にはおすすめのヘアケアアイテムです。
ただし、ナイトキャップの被り方次第では寝ぐせがついてしまうこともあるので、闇雲に被れば良いというわけではありません。髪を乾かしてから被る、ロングの方は髪を雑に入れないなど、最低限の注意事項を守ることが寝ぐせの軽減につながります。
4.就寝中の暑さ寒さ対策
頭全体をカバーするナイトキャップは、季節や気温による悩みも解消してくれます。
蒸し暑い真夏夜は汗で首や顔周りに髪が張りついて、不快感を覚えることもあるでしょう。
ナイトキャップを被れば、髪をすっきりまとめることができます。
寝汗も吸収してくれるので、不快感から解放されて朝まで快適に眠れるようになります。また、冬は頭部が冷えて寝つきが悪くなりがちですが、ナイトキャップで頭部を包み込めば冷え対策もばっちり。快適な環境が整うと、睡眠の質の向上にもつながります。
ナイトキャップは暑くて寝苦しい夜も寒くてなかなか寝つけない夜も季節を問わず使えるので、1つ持っていると安心です。
ナイトキャップの素材
ツルツルとした手触りで光沢のあるナイトキャップに伸縮性のある布でできた柔らかなナイトキャップ。
すべてが同じ繊維や生地で作られているわけではないので、素材の特徴も知っておくと、あなたにぴったりのナイトキャップが見つかります。
1.ナイトキャップに使われている生地の種類
①サテン
光沢があってツルツルとした手触りのナイトキャップは、サテン生地で作られています。
サテンとは朱子(しゅす)という織り方で織った織物のことで、タテ糸もしくはヨコ糸が表面に浮き出て見える織り方を朱子織りといいます。サテンには上品な光沢感があり、ソフトな肌触りで引っかかりにくいといった特徴があります。
シルクと混同されがちですが、サテンというのは折り方の名称であって、原料は決まっていません。シルクや綿など高級な素材で作られたサテン生地もあれば、ポリエステルなど合成繊維でできたサテン生地もあります。
したがって、美肌効果や美髪効果を求める方は原料までチェックすることをおすすめします。